LET THERE BE MUSIC

自分の好きな音楽、アーティストに対する考察。まずは自己満

CDの良い点

僕が人生かけて集めていたCDだけど、サブスクが優秀になってしまった現在、なかなかその存在意義が危うくなってきた。Apple Musicを使ってパソコンをスピーカーに同期してしまえばCDがなくても再生できるし、いちいち出し入れせずに聴けるのでどう考えてもこ…

サーフロックについて

サーフロックという音楽がある。代表的なバンドでいうと言わずと知れたベンチャーズ、初期のビーチボーイズなどがおり、日本では寺内タケシや加山雄三といったアーティストの活躍により少年たちの憧れとして多くの人がギターを手にするきっかけになった。エ…

仕事場の話

上機嫌でいることはなかなか難しい。今のような職場だと特にそうだ。相互のコミュニケーションがなく、ただ相手がちゃんと仕事をやっているか監視して確認しあっているような、ただそれだけの職場。この職場が工場へと移転する前はまだ人間同士のコミュニケ…

感想 トレインスポッティング

今日はトレインスポッティングを観た。おそらくこの映画を以前観たのは大学の頃だったと思うが、当時の他人事のような感覚で観るのとは今は違って、行き詰まった若者という点では今の自分と同じだなぁとどこか親近感を感じつつ鑑賞した。 大好きなイギー・ポ…

脳髄に響き渡るサイケデリック・ビート Primal Scream『Screamadelica(1991)』

プライマル・スクリームの『Screamadelica(1991)』を久々に聴いてハマっている。というのも先日、大量の除光液の臭いに耐えながらの仕事でラリってしまった帰りに、どうせなら試してみるかということでそれっぽい音楽を聴いてみたのだが、これがなかなかシ…

1967年、サマー・オブ・ラブ

1960年代のヒッピームーブメントは既存の権力や、親世代の規範から自由になろうとした若者がベトナム戦争や公民権運動などの当時の時代を背景に、LSDによる精神の解放から愛と平和を訴えた運動だった。ビートルズをはじめとする当時のロックバンドはそうした…

隙を見せる

人としての隙を見せるということを僕は意識してやっている。他人から完璧な人に思われたい人や、仕事上のマウントにこだわっている人をみると何してるんだろうと不思議になる。人間が誰かに魅力を感じる時、それはその人の能力から来るものではなく、その人…

柔らかい頭

もはや、ただのしゃべり場と化してしまったこのブログを誰も読まなくていいとさえ思っているし、実際誰も読んでいないのだが、第三者に向けて文章を書く練習という意味で続けてみよう。そのうち、準備が整ったら本格的な音楽記事を書くために有料のサーバー…

自分の開閉

僕は来年30にもなろうという男だが、最近ようやっと大人になるということを覚えつつある。大人になるというのは感情を抑えて他人と接することができるということに尽きると思うが、僕はそれができなくて今までの就職でつまづいてきた。 素直であること、自…

自分とは

モノマネ上手というか、昔からものの特徴を捉えて応用するのが得意なタイプだと思う。音楽をいっぱいつくっていた頃は、誰々のこの曲の雰囲気だとかを目標につくると割とそれなりのものができたし、昨日書いたブログの文体も今読んでいる本に似ていることが…

ユーミン?中島みゆき?いやいや山崎ハコでしょ?

今日Apple Musicで山崎ハコのアルバム『綱渡り』と『私のうた』を聴いた。山崎ハコといえば昔、テレビで芸人が深夜に心霊スポットに車で出かけるという企画の中で「呪い」という曲が使われており、芸人がその曲の怖さに震えていたのが印象的で、怖い曲を書く…

どうしようかな

最近、ブログを書くことが義務のようになってしまい、なんの新鮮味も感じないようになってしまった。ただ惰性で書いてしまい、早く終われば終わるだけうれしい作業のようなものになってしまった。僕が求めていたのはこんな趣味じゃないので何か新しいやり方…

感想

遠藤ミチロウのドキュメンタリー遠藤『お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました』を観た。 冒頭、ミチロウが実家を訪ねて母を何度も呼ぶが、誰も出てこない意味深なシーンからはじまり、時系列ではなく、この年のライブ活動を追いつつ、親交のある…

イイネ!クレイジーケンバンド!

イイネ!個性的でオシャレでモンドなイカす中年バンド、それがクレイジーケンバンドだ!演歌に近いほどのこぶしにあふれたクセが強いボーカルに、"東洋一のサウンドマシーン"と自称する音楽性を持っている(日本一ではなく、東洋一っていうところが大事)素晴…

幻の名盤解放同盟について

「すべての音盤はすべからくターンテーブル上(CDプレイヤー内)で平等に再生表現される権利を有する」 という宣言にはじまる幻の名盤解放同盟は湯浅学、根本敬、船橋英雄の3人によって結成され、韓国文化や現地の人々を揶揄した内容で一部から批判もある書籍…

『大衆音楽の真実』

いま、中村とうよう著『大衆音楽の真実』という本を読んでいる。読んでいる途中なので全体の感想は言えないのだけれど、ポピュラー音楽のルーツを探求したい人には必読の本じゃないだろうか。芸能人、ポピュラー歌手のルーツを遡れば、支配体制の外側にいる…

プロテスト・ソング②

結論から言えば、1960年後期から1970年前期にかけて、日本にもたくさんプロテスト・ソングはあったが、時代を代表するというほどポピュラーになった曲はあまりなく、それぞれの文脈の中でのみ存在していたと思う。日本とアメリカという音楽業界の規模の違い…

プロテスト・ソング①

1960年代、当時のアメリカは人種差別撤廃とベトナム戦争反対を訴える声が多くなりつつあった。その背景には、キング牧師やマルコムXをはじめとする黒人指導者による黒人の現状を力強く伝えた活動や、自由で平和な生き方を標榜するヒッピームーブメントの影響…

人間ジョン・レノン

映画『Imagine:John Lennon』で印象的な場面があった。場所はジョンの邸宅の扉の前、イアンギラン似の大柄なヒッピーの男がジョンとヨーコを前にしている。屋敷の助手から、妙な男が毎晩庭に潜んでいるという報告があったようで、ついにジョンはその問題の男…

いいものもある、悪いものもある

「いいものもある、悪いものもある」スネークマンショーのネタで使われていた言葉で、なぜかこれを僕と友達は気に入り、以降その友達と音楽の話をするときにたびたび会話に出てくるようになった。スネークマンショーのコントでは専門家がシュールな言葉でほ…

『ジョンの魂』

今日は朝早くから目が覚めてしまったので、布団の中でJohn Lennon『ジョンの魂』を聴いていた。 鐘の音がゴーン、ゴーンと鳴り響き、始まった1「マザー」でジョンはシンプルで痛々しく、切ない歌詞をまるで独白するかのように歌っていた。飾り気のないピアノ…

近況

足首が痛い。毎日更新と決めたのでこんな日にもコツコツ文章を打つ僕です。持っているCDやレコードの中から紹介したい音楽はまだまだあるのだけど、僕の表現や知識が追いつかないことだらけだし、ブログの質は向上しないし、最近は頭打ちでどうすればいいの…

George Michael『Listen Without Prejudice(1990)』

このアルバムも布袋さんの本で知ったもので、George Michaelの2枚目のソロアルバム『Listen Without Prejudice(1990)』直訳するとアルバムタイトルは「偏見なしで聴いて」という意味だと思われる。 ここでは、かつてのWHAMや1stアルバム『Faith(1987)』で…

BUCK-TICKの話

僕の音楽的嗜好に多大な影響を与えた日本の宝、BUCK-TICKを今日は紹介したい。 BUCK-TICKは高校生の頃、レンタルで借りたベストアルバムから聴き始めた。そのアルバムは年代順にシングルが並んでおり、初期の曲は、同郷の群馬出身のBOOWYの流れを組む、派手…

リスペクトされた若大将

加山雄三が好きだ。熱心にアルバムを集めているほどのファンでもないのだが、彼がつくった曲の良さや演奏の素晴らしさには感銘を受けており、純粋にその音楽性のファンだ。加山雄三の存在自体は昔から知っていたが、その重要性に気付かされたのは、井上陽水…

T・REXタシーを感じろ!!!

「初めてのロックンロール体験…、きっかけはマークボランだったけど……マーク・ボランはね、ルックスから入っていったかな。そのころは音の理解力も深くないわけだから、グラム・ロックのかっこよさに惹かれた。リッチー・ブラックモアとかジミー・ペイジとか…

音楽ブログのつもりだったけどまあどうでもいいじゃん『RRR』だよ!

先週土曜日に、 映画『RRR』を観て以来、その面白さの余韻の中におり、職場や周りの知人に毎日のように宣伝している。この面白さを伝えるのにとにかく観て!と他人に勧める以上の方法がないことが悔しいというかなんというか。僕が言葉を使って伝えることで…

玄人のロック=クラウトロック?

僕はクラウトロックが大好きだ。頭でっかちなドイツ人が作った風変わりで発明をしている科学的な試みの雰囲気すらある音楽。1960年代後半〜1970年代初めにかけてドイツで勃興した前衛的で不思議な陶酔感のあるロックだ。ルーツとしては現代音楽の一派である…

音楽の海へ

ポピュラーミュージックは大衆に支持される時だけ流行り、時期を過ぎると落ちていく。時代の風が吹いていくようにその人気は移り変わりしていくものだ。それぞれの時代に人気のあった音楽はたくさんあるが、時の経過によってその魅力を無くさないもの、数あ…

音楽の中のアメリカ

アメリカ的なる音楽という、なんとも人を食ったようなジャンルがあるらしい、アメリカーナだ。要するにアメリカを感じさせる音楽、フォーク、カントリー、ブルース、ゴスペル、ロックンロールなどの要素を含んだ混合音楽のことを指すらしい。それって要する…