LET THERE BE MUSIC

自分の好きな音楽、アーティストに対する考察。まずは自己満

仕事場の話

 上機嫌でいることはなかなか難しい。今のような職場だと特にそうだ。相互のコミュニケーションがなく、ただ相手がちゃんと仕事をやっているか監視して確認しあっているような、ただそれだけの職場。この職場が工場へと移転する前はまだ人間同士のコミュニケーションがあったように思うのだが、やはり、仕事としての効率重視の結果、集団の組織として突き詰めていくとこんな仕事場にならざるを得ないのだろうか。それで人間を機械化した結果、順調に工場が稼働しているならまだいいのだが、社員の能力不足により適切な指導や管理ができておらず、以前だったらありえないようなミスが最近続いており、頻繁に仕事場に降りてくるようになった工場長の顔は死んだような表情になっている。

 このような状況ではもう先はないと思う。今のままでは社員は自分の能力不足を認めずにそのまま突っ切っていくだろうし、そこから生まれる結果も是正されないままだろう。だからといって能力不足の社員をサポートしたり再教育することもなく、いつまでもその社員のできない結果や、その上に立つ工場長の責任を社長をはじめ上の人間は責めつづける。責められた社員はますます意固地になって見当違いの努力をしたり、派遣の人に当たったりして周りを振り回すし、工場長は自分がどう頑張ってもどうにもうまく回らない状況に耐えきれなくなって心が折れていく。

 だから、このままのやり方が限界があると以前からわかっているのであれば、もうこれまでのやり方でやろうとすることを諦めるしかないように思うのだが、それは社員をはじめ当事者がその事実を認められるかという問題なのだろう。でも、今のままでは何も変わらないし、辛い状況が続くということがわかっているのであれば社員も自分の力不足を認めて楽になるべきではないだろうか。仕事上の能力に限界があるからといって人間そんなところだけで生きていないし、あなた自身の価値にはなんの影響もないと分かってもらえればいいのだが。

 一番の解決策はやはり、社員が行うことをやめて仕事のノウハウをきっちり理解している人が指導に立って、全ての派遣がやっている仕事を管理し直すしかない。そうした時に社員は何をするのか、できることがあるのかという点についてはもう覚悟するしかないのではないか。仕事をクビになる前に自らが仕事を辞めるという選択肢もある。結局どうなることが一番いいかなんて誰にもわからない。