LET THERE BE MUSIC

自分の好きな音楽、アーティストに対する考察。まずは自己満

サーフロックについて

 サーフロックという音楽がある。代表的なバンドでいうと言わずと知れたベンチャーズ、初期のビーチボーイズなどがおり、日本では寺内タケシ加山雄三といったアーティストの活躍により少年たちの憧れとして多くの人がギターを手にするきっかけになった。エレキギターを用いたテクニックを重視する音楽、効果的にエフェクトを使用するインストゥルメンタルとしても画期的だったろうし、こうした側面はハードロックなど、後に生まれる様々なロックのジャンルに影響を与えているのではないだろうか。

 初期の加山雄三ビーチボーイズはビートの効いた曲と同時に浜辺でチルするようなバラードもたくさんつくっているが、今からあげる二組の90年代サーフロックバンドにはそのような曲はなく、ノリノリのパンキッシュなサーフロックを聴かせてくれる。アメリカではSFとサーフロックの融合という離れ業を見事に達成した異形のバンド、Man or Astro-man?がいる。アルバム昔のSFチックなジャケットが面白く、曲には謎のナレーションやシンセサイザーの音なども含まれ、ある種のモンドミュージックのような趣もある。日本にはサーフコースターズというサーフロックを現代的解釈で蘇らせたえらいバンドがいる。どちらが早いとかはよくわからないのだが、デビュー自体はMan or Astro-Manの方が早いので、サーフコースターズが彼らからアイデアをいただいたのか、それとも、同時代的に発想が被っただけなのだろうか。