LET THERE BE MUSIC

自分の好きな音楽、アーティストに対する考察。まずは自己満

自分とは

 モノマネ上手というか、昔からものの特徴を捉えて応用するのが得意なタイプだと思う。音楽をいっぱいつくっていた頃は、誰々のこの曲の雰囲気だとかを目標につくると割とそれなりのものができたし、昨日書いたブログの文体も今読んでいる本に似ていることが後で判明したし、今はまっている評論家の喋り方が今の自分の喋り方に似ているのは気のせいじゃないだろう。また、先日からブログにも書いた『RRR』と言う映画もハマっていた当初は毎日そののことばかりを考えて周りにも勧めていたし、踊ってもいた。要するにそれだけ周りのものに影響を受けやすいと言うことだから、確たる自己がないと言う意味では頼りないが、いろんな要素を取り入れるだけの器の広さがあるといってもいいんじゃなかろうか。

 飽きっぽい性格なのか、新しいものが気になると前のものをすぐ忘れてしまう都合の良さがあるし、一貫性のなさという面では同じことをやり続けて努力している人には勝てそうもない。でもそうやって、いろんなものに触れていく中でこれだけは譲れない自分の中の本質みたいなものが見つかればいいなと思っている。なぜなら、それこそが文章を書くにしても曲をつくるにしても、他人とコミュニケーションを取るにしても、自分が何かを表現する際の核になるオリジナリティというもののような気がするからだ。

 オリジナリティはない。自分探しなどは無意味で、結局は自分というものは何か雑多で多様な事柄の複合体にすぎないという見方がある。これもあっているだろう。自分の名前、性別、趣味、どれをとってもこれだけで他人とは全く違う自分だと言い切れるようなものは存在しないからだ。でも、だとしたら何かに影響を受けるということは自分を自分で創作している作業ということもできるのではないだろうか。世の中では学歴や容姿、財力で人を値踏みするような奴らもいる。そんな決まりきった幅のない腐った価値観にとらわれず、好きなことを好きなだけ追求することでまだ知らない新しい自分を作っていきたいと心から思う。