LET THERE BE MUSIC

自分の好きな音楽、アーティストに対する考察。まずは自己満

どうしようかな

 最近、ブログを書くことが義務のようになってしまい、なんの新鮮味も感じないようになってしまった。ただ惰性で書いてしまい、早く終われば終わるだけうれしい作業のようなものになってしまった。僕が求めていたのはこんな趣味じゃないので何か新しいやり方を模索してみようと思う。何か比較する対象がなければ、今でもこれまでのやり方でやっていけていたのかもしれないが、中村とうようなどの質の高い音楽評論を読んだことが、自分の中で大きかった。

 今まで文章を書くのに自分の知識や感想のみをもとにしていたことが、限界を感じる理由だったのではないなろうか。よい評論とは客観と主観のバランスの中で成立し、単なる個人の嗜好を越えているものだと僕は信じるが、僕の場合は感想文で終わっていたように感じる。そこで、基本に立ち返るということで、大学で習った論文の書き方をもう一回やってみようかと思う。それはテーマを決めて、関連する著書やデーターを集めて検証し、結論を導くという全くもってオーソドックスなやり方だ。

 今はテーマと参考書決めに奔走しているのだがこれがなかなか難しく、自分が本当に何が書きたいのかよくわかっていないことが唯一わかった。最初のテーマづくりや問いがこういった文章においていちばん大切だと思うのだが、一体何を書けばいいのだろう?ほとんどの音楽書で研究し尽くされていることを今さら僕が取り上げても仕方がないことはよくわかる。プロにはやはり文章力や知識とともに、取材力や情報があるので素人がとても太刀打ちできるものではない。そうなると、僕が勝負できるのは音楽評論家の誰もが考えつかなかった新しい視点や、作家性なのではないかと思うが、未だにそれが見つからないのだ。

 いっそ自分の力を蓄えるためにしばらく音楽評論を書かずに、英語力を磨いて、海外の情報をキャッチする能力をつけるとか、もはや、音楽に関係ないようなエッセイや小説を書いてみたりして文章力をつけた方がよいのだろうか。もちろん、どれも努力が必要で、どの選択をとってもすべて自分の目標や自己実現につながるのでありな気もする。