LET THERE BE MUSIC

自分の好きな音楽、アーティストに対する考察。まずは自己満

浜田省吾が好きだ

 毎日、好きなアルバム一枚について語るような記事ばかりだったので、たまには雑談のようなものでも許されるだろうと思い、好きなアーティストについて自由に書いてみる。第1回は浜田省吾

 このブログを読んでいるみなさんは浜田省吾(通称ハマショー)についてどのようなイメージを持っているだろうか。黒のサングラスと白のTシャツと青のジーパンのあのシュールなシルエット?はたまた、唯一のヒットシングル、『悲しみは雪のように」の歌手だろうか。僕にとっての浜田省吾は地元広島のヒーローであり、死んだ父が好きなアーティストであり、兄の名前の由来でもある。自分が好きであるというだけでは語れないほど僕の人生に深く関わっているアーティストだ。

 浜田省吾ファンにその魅力を聞くと、十中八九その歌詞のよさを挙げるだろうが、彼の歌詞のよさにはいくつかの種類があるように思う。

①人生のむなしさや孤独などの答えの出ない問いに対して、ごまかすことなく真摯に言葉を紡ぎ、そこに一抹の希望を見出そうとする哲学、文学的な面。

②恋人や夫婦(ワケアリの悲恋が多い)の男女の物語をとおして、愛とはなにか、人生とはなにかを問うラヴソング、バラード職人的な面。

③戦争や飢餓がいまだに解決しない世界の矛盾や、平和に対する願いを歌にたくすメッセージソング的な面。

 僕が思いついただけでもハマショーにはこれだけの幅の曲の題材がある。そしてこれらの曲の歌詞は自分が人生経験を経る毎に意味がわかるようになったり、違った捉え方ができるようになる、いわば人生に寄り添ってくれる曲になり得るものだ。それは浜田省吾の歌詞に捉え方の幅を許すだけの深みがあってはじめてできることだろう。

 もちろん歌詞だけではなく、往年のR&Bやロックンロール、映画音楽、ビートルズビーチボーイズ、ジャクソンブラウン、ブルーススプリングスティーンなどに影響を受けた曲も素晴らしく、演奏とアレンジも上質だ。歌詞ばっかりで頭でっかちになることなく、エンターテイメントとしてしっかり出来上がっている。

 とりあえずどこから聴いてみてもハズレはないから是非あなたの人生にもハマショーの音楽を!