LET THERE BE MUSIC

自分の好きな音楽、アーティストに対する考察。まずは自己満

ビートルズについて

 1967年、ある一つのロック史、ポピュラー音楽史に輝く偉大なアルバムが発表された。言わずと知れた、The Beatles『Sgt.Pepper’s Lonley Hearts Club Band』である。架空のバンドのショーという形式の中で、「 Lucy In The Sky...」のようなカラフルでサイケデリックな曲や、現代音楽に影響を受けた「A Day In The Life」のような実験的な曲も並ぶ、世界初のコンセプトアルバムと言われるアルバムである。このアルバムがその後の世界に与えた影響は計り知れず、ポップカルチャー全体を巻き込むものだった。半世紀以上経過した現代であっても、音楽誌のオールタイムベストアルバムではThe Beach Boysの『Pet Sounds』とともに常に1、2を争っている印象がある。

 しかし、私はこのアルバムはそこまで好きではない。世間的な評価の高さと異なり、曲単位で聴くと、このアルバム以前の2枚のアルバム『Rubber Soul』と『Revolver』の方が素晴らしく、粒揃いのように思うのだ。また、その先進性についても疑問があり、アメリカの偉大な作曲家、アーティストであるFrank Zappaや、前述のThe Beach Boysが同時期に発表していたアルバムと比べてそこまで進んでいる音楽だとは思えないのだ。もちろん、多重録音やレコーディングの革新性などパイオニア的な面は多くはあったとは思うが、それはあくまでThe Beatlesがこのアルバム以前から世界を一世風靡していた売れている、人気のあるアーティストだったから大衆から革新的だと支持されたのにすぎないのではないか。逆に言えば、ポップミュージックというフィールドでここまでの表現に挑戦し、人気を得たこと自体がすごいことなのかもしれない。

 何はともあれ、このアルバムはサマー・オブ・ラブというある時代の一つの雰囲気を感じさせてくれるものであることは間違いない。だから曲単位で聴くのではなく、音が醸し出すLove&Peaceな世界に浸ることがこのアルバムを味わうコツなのだろうか?その時代あたりで知っている出来事や人物を挙げてみる。

公民権運動、ベトナム戦争、ヒッピー、ドラッグ、ボブディラン、ジェイムスブラウン、サムクック、キング牧師、アンディウォーホール、マイルスデイビス

全然出てこない…

あの時代が匂ってくるようになるまでもっと色々なことを知りたい。